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ダウン症の患者の認知力改善には「カテキン」が効果的?!1/1

大規模な疫学調査は行われていませんが、日本のダウン症患者数は役5万人と言われています。染色体異常が原因と言われていて、高齢出産になるとその確率が高くなるそう。

患者数が増えていると言われるそのダウン症ですが、The Lancet Neurologyで発表されたスペインでの研究により、緑茶の成分が患者の認知力向上に効果的だと明らかになりました。

エピガロカテキン没食子酸塩(EGCG)という、緑茶に多く含まれるカテキンの一種が、視覚記憶に影響したり、適応能力の向上を助けたりするらしいのです。

このEGCGは、白茶や紅茶にも含まれていますが、緑茶に特に多く含まれているとのこと。

EGCGとは

ポリフェノールと同様の抗酸化物質の一つとされていて、あらゆる病気の原因となる細胞の破壊を妨げる効果がある。

現在英国に出生する赤ちゃんの内、毎年750人/約40000人はダウン症をもっていると言います(英国ダウン症候群協会)

ダウン症は、余分な染色体の存在によって引き起こされ、多くの場合、継承されません。ダウン症の人たちの多くは学習障害を持っていて、平均寿命は50〜60歳です。

本研究をおこなったDierssen博士は言いました。

ダウン症の人たちの認知障害の改善に対して、カテキンがいくらかの有効性を示したのは今回が初めてです。

この発見はダウン症の治療法というわけではなく、より多くの集団でもって証明しなくてはならない、という課題は持ってはいるが、この結果は個人の生活の質を改善できるかも知れません。

HOW DO YOU SEE ME? | March 21 – World Down Syndrome Day | #HowDoYouSeeMe(1:46)

実験概要

16歳~34歳の計84名のダウン症患者に、脳機能イメージングテスト(脳内の機能を測定し、それを画像化すること)をし、脳の変化を調べました。

12か月に及び、患者はランダムに1kgあたり9mgのEGCGが含まれているデカフェインの緑茶か、緑茶のようでEGCGが含まれていない飲料を飲んでもらった後、認知能力トレーニングを行いました。

結果、実際にEGCGを摂取した患者が、知覚能力の分野で圧倒的に高いスコアを記録しました。

特に、以下の3分野に変化がありました。

  • ① 視覚による記録:物体を記憶し、区別する能力
  • ② 抑制制御:注意散漫な状態や、衝動的な行動を避ける能力
  • ③ 適応能力:社会に適応しようとする能力

“知覚能力だけでなく、推論能力、学習能力、記憶力、注意力にも影響したのは驚きだったね” 

by 研究チームのRafael de la Torre教授

どれくらい飲めばいいのか?

論文によると、EGCGの摂取量は一日9mg/kg
体重が50kgと仮定すると、一日450mg摂取するのが理想とのこと。

緑茶に入っているカテキンは35%程度と言われているため、緑茶のみでの摂取はかなり意識をしないと難しそうです。

今はEGCGのサプリメントも発売されているようですので、それと併用するのも効果がありそうです。

成人には効果があることが分かったため、これからは子供にも効果があるかを調べていく、とのこと。更なる研究に期待が高まっています。

written by はなもと瑠唯。

参照: