本調査では、 65歳以上男女のチェック総数576名(男性:280名、 女性:296名)のうち「MCIの疑いあり」と評価された人数は51名(出現率:8.9%)※表1となっています。
男女別でみると、 男性:32名/280名(出現率:11.4%)、 女性:19名/296名(出現率:6.4%)とリスク比で1.78倍、 男性が女性よりMCIである確率が高いという結果※表2が出ました。
厚生労働省の補助事業による認知症有病率の全国調査※3によれば、 65歳以上の男女の同年代で比較した場合、 女性の方に有病率が高く出る傾向があり、 認知症発症前段階と言われるMCIの状態と逆転現象が起きています。
国勢調査によれば日本の人口のすでに4人に1人が65歳以上の高齢者となっており、 認知症の患者数は25年には700万人を突破し、 5人に1人が罹患するとも推計されています。
国家戦略として「認知症施策推進総合戦略 (新オレンジプラン)」が策定され、 各製薬企業においても認知症の新薬開発が積極的に進められています。
こうした一刻も早い治療薬の開発が望まれる中、 重要となるのが臨床試験/治験に協力いただける被験者の確保となります。
臨床試験/治験を計画通りに進めるためには、 適切なターゲット設定と詳細なコミュニケーション設計を行った被験者リクルートメントが不可欠となります。
クロエでは、 本調査の定量・定性データの結果や年間1万例を超える症例登録支援を行っているノウハウをもとに的確な被験者リクルートメント戦略の企画・実施し、 認知症治療薬の開発に貢献して参ります。