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病室からも学校に通える!分身ロボットOriHimeによる遠隔授業プロジェクトが都内で拡大1/1

株式会社オリィ研究所は、 公益財団法人ベネッセこども基金の自主事業である「重い病気を抱える子どもの学習支援の取り組み」の一貫として同社の開発する分身ロボットOriHimeを東京都の特別支援学校に提供した。

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本事業による学習支援は平成27年7月より開始され、 今年に入り、 院内に分教室を持っている都内すべての肢体不自由校(光明特別支援学校、 北特別支援学校、 および墨東特別支援学校の三校)に拡大しました。

OriHimeとは、 インターネット経由で、 手・首の向きを直感的に自由に動かし、 視覚・聴覚を有し音声を発して相手と会話ができる、 利用者の分身となるロボットです。

特別支援学校では、 入院中で学校に通えない子どもが院内学級の自分の席にOriHimeを置いて、授業に参加するなどの用途に活用されています。

子どもがOriHimeをiPadのアプリで遠隔操作し、 首の向きを変えて黒板や教室の様子を見渡したり、 手を自由に動かしてジェスチャーを交えながら先生や友達と会話したりすることで、 入院している子どもにとっても、 周囲の人にとっても、 あたかもその子どもが教室にいるかのように感じることができます。

それぞれの学校では、 いままで体調不良などにより子どもが授業に参加できない場合は教員がベッドサイドまで出向いて授業を行ったり、 学校によってはビデオチャット用いて授業に参加したりしていました。

しかし、 クラスメイトと離れて授業を受ける事に孤独感を感じたり、 治療中につき顔を見せたくない子どももいました。

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OriHimeを導入したことで、 病室から出ることのできない子どもが院内学級の教科や社会科見学に参加し、 学習発表会で効果音演奏係として活躍するなど、 幅広い用途で使用されています。

東京都立光明特別支援学校の副校長である永島 崇子先生は、このプロジェクトへ期待を寄せています。

子どもには、 伸びようとする力、 仲間を大切に思い、 また勉強したいという気持ちがあり、 それは病気を抱える子どもたちも同じです。
入院しなければならない子どもたちにとって、 落ち着いて治療に専念することが大事ですが、 途切れずに学びの機会を得られることも、 とても大切になります。

院内の子どもたちにできる限りよい体験をしてもらいたいと考え、 今回のOriHimeを使ったプロジェクトは、 その実現のサポートとなるものだと思います。
よい事例を作り、 病気を抱える子どもたちの学びにつながる活動が広がっていくことを願っています。 

永島 崇子先生

今後は、 病院や特別支援学校、 ベネッセこども基金、 オリィ研究所で連携し、 OriHimeを活用した院内学級における学習支援のモデル作りを進めるほか、 OriHime導入による学習効果への影響や子どもの精神的安心感向上の効果などについてフィードバックを集め、 支援の輪を広げられるよう呼びかけていく方針です。