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男性用新避妊薬の試験結果が発表される。その❷1/1

コンドームに変わる次世代の新避妊技術としてなにかと話題な「注射型の男性用避妊薬」の試験結果が発表されています。

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今回開発された男性用新避妊技術は、

精子数を減少させるように設計されたホルモンベース(※)の薬剤を注入することにより、精子数を減少させ、妊娠を防ぐ

というものです。

  • ※ プロゲストゲンおよび、テストステロンのコンビネーション

さて、まずは今回発表された研究概要を見ていきましょう。


【男性用新避妊薬、効果検証の概要】

  • 18〜45歳の健康な男性を対象に、年間トライアルをおこなった。
  • ノルエチステロン・エナンタート(200mg)と、テストステロン・ウンデカノアート(1000mg)を結合させた長時間作用性の注射を、8週間毎におこなった。

結果、約96%の参加者の妊娠を防ぐことに成功しています。
検証中、妊娠が発生したのは4例でした。

研究者は「計画外妊娠のリスクを大幅に低減させることのできる避妊薬の有効性を確認できた」と、コメントしています。

ただし、研究ではいくつかの有害現象が確認されています。


【確認された一般的な有害現象】

  • ニキビ、注射部位の痛み、性欲の増加および、気分障害

研究に参加したMario Festin 博士は、

注射は妊娠率の低下に有効であったが、有効性および、安全性のバランスを考慮すると、ホルモンの組み合わせを更に検討する必要があります。

と、述べています。

Efficacy and Safety of an Injectable Combination Hormonal Contraceptive for Men. – PubMed – NCBI

今回の研究では注射という形で投与されていますが、商用化までに変更される可能性はあるのでしょうか?

そのままの形であるならば、医療機関で注射してもらうような形になりそうですね。

精子数の抑制効果を何十週間に渡って得られるのは魅力的ですが、妊娠が4例確認されていることから、さらなる避妊効果の上昇および、有害現象の抑制が望まれています。

ただ、研究に参加した男性の75%がこの避妊技術を再び利用することを望んでいた、とのことから、多くのニーズはありそうです。

written by 執事