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明日は我が身かも知れないぞ、『アレルギー』!(番外編)漢方薬による薬物アレルギー1/1

『アレルギー』のお話の最後として、これまでから度々考えて来た「漢方薬の副作用」との関連についてご紹介しておきたいと思います。

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薬物アレルギーは漢方薬にもある

皆さん恐らく「薬物アレルギー」という言葉はご存じでしょう。薬を飲むと、痒みや発疹が出るという方は少なくありません。

しかも、解熱鎮痛剤のような身近な市販薬でも発症します。

何故なら、その中には、「仮性アレルギー」の記事で出て来た神経伝達物質が含まれているケースがあるからです。

ペニシリンによる「アナフィラキシー・ショック」は有名で、発症すると急激な血圧低下とともに呼吸困難に陥り、死に至るケースもありますが、例えそこまで重篤にはならなくても、気管支ぜんそくの発症や肝障害・血液障害などはよくあることなのです。

ですから、いつも飲んでいる薬でも、「おかしい」と思ったら直ちに服用を止め、医療機関を受診する事が絶対です。
また、医療機関で診察や薬の処方を受ける際、過去にアレルギー反応が出た例があれば、その旨をきちんとつたえるのも絶対です。

ただ、多くの方は、

薬物アレルギーは、西洋薬に対して発症するもの! 漢方薬には関係ない

と思っておられます。

その理由としては、元々漢方薬には副作用がないという固定観念に加え、漢方は全てが天然由来の生薬から作られているため、安心安全だという過信が上げられます。

しかし、漢方だって、決して油断は出来ません。

むしろ、天然由来の成分だからこそ、私たちの身体が抗体を持たない物質も多々あり、それらが進入する事によって、体の表面や内部で過敏に反応する場合はしばしばなのです。

漢方薬によるアレルギーの症状

実は昨今、更年期障害やPMSと呼ばれる月経前症候群に対しては、漢方療法が非常に有効的であると言われるようになり、漢方を処方する婦人科医も増えてきました。

ところが、漢方を飲み始める女性が急増するに連れ、ある異変が多発している事例が判明したのです。その異変とは、ニキビや吹き出物が出来るという肌荒れ!

通常、漢方薬というのは、飲んですぐに効果が現れるというものではありませんから、最低でも1ヶ月程度は継続して様子を見る必要があります。
そこで、何も変わらなくてもひたすら飲み続けていると、いつの間にか顔に吹き出物が表れ、それがどんどん数と範囲が拡大している、と気付く人が大勢いたのです。

漢方薬アレルギーの可能性

単なるニキビや吹き出物、あるいは軽い発疹の場合、体内に蓄積された毒素が排出される一環として現れていることがあるのもまた、漢方の特徴の一つです。

即ち、副作用ではなく、好転反応です。

が、そういう漢方薬を処方する際には、その旨を予め説明する義務が医師や薬剤師には課せられています。
そのため、もしそういう説明がないまま飲んだ薬で異変をきたした場合、それが例え副作用であっても、後天反応であっても、問題視すべきなのです。

特に患者に不安や不信感を抱かせた場合は、明らかなる医療ミスになります。

とは言っても、現実に、そのような責任感に乏しい医療従事者はわんさか居ます。
ましてや、漢方薬には副作用がないという誤認があり、例えアレルギー反応を起こしても、それは証に合ってないだけだという逃げ道もあって、簡単に処方する医師や薬剤師が後を絶ちません。

加えて、こうした薬物アレルギーは、必ずしも、全く同じ調合の漢方を100人が飲んで100人が発症する、というものではないという現実も立ちはだかります。

たまたま自らのアレルギー物質が含まれていたという人だけが発症するものだけに、西洋薬に比べてリスクが低いのもまた、まぎれもない事実なのです。

されど、その反面、西洋薬以上に漢方薬の副作用発症リスクは、予測不可能である部分も大きく、完全に予防する事は困難であると言っても過言ではないと言われています。

そこが、身体が抵抗困難かも知れない天然由来の成分を含む漢方の恐ろしいところだとも言えるでしょう。

全ての漢方薬において、どこかしらの誰かさんが危ないかも知れないのです。
それが我が身かも知れないと認識し、十分注意して服用する事が必須になります。

written by M.YAMAMOTO

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