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母班症という病~お肌にあざがあっても、私はみんなと同じ・その21/1

母班があることで生じる、他人からの目線。それによって生じる差別は就職の場面にも及ぶことがあります。当事者でない人に話しても、的確な話ができないことも多いようですが、自分の生き方を見つけて、力強く生きていらっしゃる方もいます。

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人は本来、違うもの。どんと開き直っていれば、1個の人間としての自信が見る人にも伝わる。

現在、福祉用具メーカーの営業マンとして活躍する、三橋雅史さん。
単純性血管腫という疾患で、顔の左半分に赤い大きなあざがあります。

就職活動という場面では、顔のことを気にせず開き直った態度でいると、かえってそのことを聞かれなかったそうです。

しかし、顔のことで本人が否定的になっていないか判断するために、「揺さぶり」として面接担当者が聞いてくることもあるそう。

彼曰く、

揺さぶりを言われたときに打ちのめされちゃったら「(仕事に対する)気持ちが弱いな」と判断されちゃう。そういうときにどう対峙するかが重要なんです。

アザを持った見た目と関係なく、自分がどういう人間か、相手からどう見られているか、自分は何ができるのか。

徹底的に自己分析して、PRすることが就活では重要だと実感されたそうです。                

あざがあったって、好きなことは頑張れる

2014年、日本ハムファイターズを最後に現役を引退した稲葉篤紀選手。
少年時代は気が弱く、いじめに遭っていたといいます。

彼の片方の頬には太田母斑によるあざがありました。
レーザー治療で消すことも可能な場合が多い疾患ですが、彼はあえてそれを消そうとしませんでした。

理由は

自分と同じ症状を持つ人たちに勇気を持ってほしいから。

何とも元気が出る言葉ですね。個人のブログなどでも「稲葉選手のそのポリシー、かっこいい!」といっている人が大勢います。
お仕事や好きなことで自信を持てるようになれば、差別なんて気にしなくていいような感じになるのかもしれませんね。

日本にあるセルフヘルプの団体

外見的なことで苦労している人々のセルフヘルプの団体は日本では非常に少ないものの、「マイフェイス・マイスタイル」という団体があり、1時間1万円という料金ではありますが、母斑症だけでなく「見た目問題」の当事者に対し、啓発・情報提供・カウンセリングなどの活動をしています。

日常生活・人間関係・恋愛・就職などのカウンセリングが受けられ、HPでマガジンの定期講読を申込むと、見た目問題を抱えつつも成功している事例、アザを隠せる化粧品などの情報が見られます。

お化粧品に関しては、あの資生堂も東京本社で、顔面に皮膚病変のある人を対象にメーキャップ指導を無料でやっており(セラピーメーキャップ活動)、白斑や赤あざ・青あざを完全に隠すファンデーションの発売もされています。

治療の緊急性が低いために軽く見られがちな「見た目の問題」。

現に今、悩んでいらっしゃる方も孤立感を深めたり自ら命を絶ってしまう前に、こうした情報に触れることを願わずにはいられません。

written by 硝子の猫

出典元

  • NPO法人 マイフェイス・マイスタイル発行「My Face」特別FREE配布号
    PDF「セラピーメーキャップ活動のご紹介」資生堂 R&D企画部学術室
  • 稲葉篤紀 あざの原因は?