ニュース

夏休み特別企画『人』はこうして作られる(第6回)精子が旅する『膣』から『子宮』1/1

前回、『子宮』の大まかな構造と、屋外にある卵胞畑『卵巣』とを繋ぐ『卵管』についてご紹介しました。でも、精子の旅は『膣(ちつ)』から始まり、卵管に到達するところまでですから、「子宮の端から端までを通り抜ける」と言っても過言ではありません。 そこで今回は、子宮内部について、もう少し詳しくご案内したいと思います。

bb0fabfd2dae1e97453ef36e630a5fc6_s

『子宮体部』の構造

前回ご説明した通り、子宮の場合は、外見とは正反対に、天井部分が『子宮邸』となります。

下の3分の1が『子宮頸部(しきゅうけいぶ)』で、
その上に広い『子宮体部(しきゅうたいぶ)』があるという構造です。

そして、赤ちゃんを育てる『子宮腔(しきゅうくう)』を中心に、卵胞畑のある卵巣と、それを結ぶボーディングブリッジのような役割を果たす卵管を薄い子宮外膜『しきゅうがいまく』で包んでいるのが、子宮体部!

勿論、ここのメインは、赤ちゃんを育てる小部屋である「子宮腔」です。

丈夫で且つ伸縮性に優れた筋肉壁『子宮筋膜(しきゅうきんまく)』の内側に、柔らかい『子宮内膜(しきゅうないまく)』という粘膜組織を形成し、そこで、優しくも強硬に命を守る構造が取られています。

しかも、この子宮内膜は、月に一度、定期的に剥がしては張り替えるという念の入れようで、その剥奪された組織が排泄されるのが、お母さんやお姉さんの生理! 

ただし、いざ赤ちゃんが入居した後には、はぎ取ってしまうと困るため、しばし保持する事になり、それが、妊娠すると生理が来なくなる理由だったのです。

『子宮頸部』と『膣』

一方、下部の『子宮頸部』は、直接受精卵や胎児を育てるのに役立ちませんが、お父さんの精子をお母さんの卵子の待つ場所に誘導する時や、赤ちゃんがいよいよこの世に飛び出すという段に大活躍します。

何故なら子宮頸部は、子宮体部との境である『内子宮腔(ないしきゅうこう)』と、膣との境界である『外子宮腔(がいしきゅうこう)』という2つのゲートを、『子宮頸管(しきゅうけいかん)』という長さ3センチから5センチくらいの細い管で繋ぐ、渡り廊下のような存在だからです。

そのため、ストレートに「子宮頸管」と呼ばれることもよくあります。

子宮頸部は、膣にダイレクトに接続されていて、多くのお父さんたちが一度や二度、指でもペニスでも触れた経験があろう部位です!

長さ7センチほどの狭い空間で、多くのお父さんたちが大好き! 心地よく感じる場所でしょう。
けれど、これから旅する精子にとっては、快適どころか、恐怖の空洞とも言える場所で、新しい命の素になるための第一関門であると言っても過言ではありません。

という事で、いよいよ次回以降、精子と卵子がどのように出会い、『人』が作られて行くのかをご紹介して行きたいと思います。お楽しみに…!!

written by M.YAMAMOTO

【前回】