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夏休み特別企画『人』はこうして作られる(第9回)『陰茎』と『勃起』の主役は海綿体1/1

よく、お母さんの生殖器に比べ、お父さんの生殖器は単純だと言われますが、じっくり観察してみると、決してそんな事はなく、実によく作られている事が分かります。強いて言えば、お父さんの生殖器の場合、その大部分が体外に露出していて、容易に弄べるため、ついつい軽く見てしまうのかも知れません。

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実際、分かりやすい説明として、『陰嚢』はおでんの巾着、『陰茎』はちくわなどという表現がされる事もあります。

『陰嚢』の任務は温度調整

確かに、『睾丸』と『睾丸状態』、そして、『精管』の入り口までを包み込んでいるのが、下腹部の先端から両足の間にぶら下がるように取り付けられている袋『陰嚢』です。

その先端と陰茎の根っこは繋がっていて、その中を通る精管の出発点は『精巣上体管』の出口ですが、終点は陰茎内にある『尿道』に直結する『射精管』の入り口です。

因みに、陰嚢の内部は2つに分かれていて、それぞれ1つずつ、2個の睾丸が収容されているのですが、多くのお父さんは、何故か左の方が右よりも若干垂れ下がるように配置されています。

恐らくこれも、以前「精子は強靱の英雄」という記事でご説明した温度調整においては、重要なポイントになるのかも知れません。

事実、陰嚢の外皮は一見、厚手の皮膚に見えますが、実際には9層の組織で作られた平滑筋であって、周囲の気温等に合わせ、自由自在に伸縮出来るのです。

つまり、通常はなるべく表面積を広げ、余分な熱の放出をしていますが、冷えすぎると収縮し、腹部の袂で暖めます。
そして、適温になると再び余裕を持たせ、その状態を極力維持しようとするのです。

『勃起』の仕掛け人

一方、『陰茎』の方は、外気温というよりは、体温や心の温度によって変化すると言っても過言ではないでしょう。

興奮し、体やハートが燃え上がれば、たちまち陰茎も燃え上がり、起き上がるという方は少なくありません。
所謂『勃起(ぼっき)』です。

ただし、勃起は精子の仕業だと思っておられる方もおられるようですが、彼らは100パーセント無実!! 

あの膨張は精子が流れ込んで起るのではなく、血液が流れ込んで起きるものです。

そもそも「ペニス」と呼ばれる『陰茎』は、左右に1本ずつ、さらに、バックにもう1本と、3本の海綿体で形成されている物体!

海綿体は、内部に無数に細かい空洞を持つ所謂スポンジのような物質のことです。
何かを感じると、そこに股間の動脈から大量の血液が流れ込みます。

すると、それを吸って膨れ上がり、堅くなるというのが勃起の実態で、平均1.5倍の長さと太さを持つ立派な陰茎に大変身するのです。

そして愛するお母さんの膣に入り込み、精子を送り込むもので、当然、勃起なくして生命の誕生は望めません。
これもまた、お父さんの大事な大事な任務です。

『陰茎』の構造

そんな陰茎は、先端から

『亀頭(きとう)』
『陰茎体(いんけいたい)』
『陰茎脚(いんけいきゃく)』

となっていて、陰茎脚は細くとがり、逆に亀頭は傘のように大きく広がっているところから、松茸に例えられたりもします。

その大半は先述の通り海綿体で、根元部分の陰茎脚が陰茎海綿体の先端!

ここから左右2つに分かれるように延びたこちらのスポンジが、主に勃起の際に堅くなります。

一方、尿道海綿体の方は、根元から先端まで延び、根っこの部分では丸い『尿道玉部(にょうどうきゅうぶ)』を作り、先端部分では亀頭を作っていますが、残念ながら、いくら多量の血液を吸っても、それほど強固にはなりません。

そのため、大して仕事をしていないように見られますが、何を隠そう、真ん中の『前立腺』を包むような形になっていて、その前立腺の中を通るのが尿道ですから、こここそが精子移送のメイン舞台!!

 先端が傘を開いたような形でくぼみを持っているのは、お母さんの膣内の古い精子や精液を綺麗に掃除してから新鮮な精子を送り込むためです。

この事からも、やっぱり私たち人間は、望まれて生まれて来るのだという事を悟らずにはいられませんね。

written by M.YAMAMOTO