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食事バランスガイド遵守、死亡リスク低減に効果1/1

国立がん研究センターの予防研究グループは3月23日、多目的コホート(JPHC研究)によって、食事バランスガイド遵守と死亡との関連を調べた研究結果を発表しました。論文は、「British Medical Journal」に3月22日付けで掲載されています

食事バランスガイドの遵守と死亡との関連研究の手法

❶ 岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、東京都葛飾区、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の11保健所(呼称は2014年現在)

管内にお住まいだった40~69歳の方々に、食事調査を含む生活習慣についてのアンケートを実施(1990年と1993年)

❷ より詳しい食事調査を含む2回目のアンケートを実施(1995年、1998年)

❸ ❶および❷で循環器疾患、がん、肝疾患のいずれにもかかっていなかった男女約7万9600人を15年にわたり追跡調査

研究結果によりますと、食事バランスガイド(※)の遵守度の高い人ほど、脳血管疾患による死亡のリスクが低いことが分かりました。

とくに、脳血管疾患の死亡リスクとの関連がはっきりしていた癌については、バランスガイドの遵守度が高い人ほど、死亡リスクが低い傾向になっていましたが、統計学的に意味のある違いはなかったとしています。

諸外国における食事ガイドラインに関する研究で、同様の結果が複数報告されているように、全体として食事バランスガイドの遵守度が高い人ほど、死亡リスクの低下が確認されています。

特に脳血管疾患の死亡リスクとの関連がはっきりした結果となることが多いです。

具体的には、野菜、きのこ、いも、海藻料理などの副菜や果物の遵守得点が高い人は、循環器疾患のリスクが7%低減。
肉、魚、卵、大豆料理などの主菜の遵守得点が高い人は脳血管疾患死亡のリスクが11%の低減に繋がっていました。

食事バランスガイド…健康で、豊かな食生活の実現を目的に策定された「食生活指針」(平成12年3月)を具体的に行動に結びつけるものとして2005年、厚生労働省と農林水産省が策定したガイドライン。 

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出典:農林水産省

上のコマは「バランスゴマ」と呼ばれ、どれかが足りなければコマが倒れてしまうようにできています。


『参照』