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猫飼いの皆さん。トキソプラズマ寄生虫に気をつけて1/1

2016年は「ネコノミクス」とも言われる、猫関連グッズなどの経済効果が認められるほど、猫ブームが来ていると言われています。長年犬にリードされていた飼育数も拮抗常態になったそうで、狭い日本の住宅事情や高齢化に伴い、散歩の要らない猫に人気が集まっていることが伺われます。

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そんな猫好きには嬉しい流れの中、シカゴ大学の研究グループは、「猫から人に感染する寄生虫が衝動的攻撃性をもたらす」と発表しました。

問題の寄生虫は「トキソプラズマ原虫(toxoplasma gondii)」です。

これは猫の糞を介して 人に感染するタイプの寄生虫で、主に猫のトイレを掃除している際に感染することが多いようです。
「猫のトイレを掃除したことのある約 30%の人に感染している」と言われていますが、多くの場合、比較的無害です。

アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、6000万人以上の人が感染していると推測しています。

一部の人には、衝動制御障害のひとつである「間欠性爆発障害」が現れる

シカゴ大学精神医学・行動神経科学博士であるEmil Coccarro博士らのグループは、怒りの制御不能状態である「間欠性爆発障害IED)」や、人格障害、うつ病などの精神障害を発症している358人の成人を対象として、本寄生虫との関連を研究を行いました。

研究結果

  • 怒り、攻撃性、衝動性でグループ分けしたところ、対象者の1/3がIEDとなっていることがわかった。
  • IEDである人たちは、IEDでない人と比べてトキソプラズマ原虫に2倍の陽性率を示していた。

本研究結果は、トキソプラズマ原虫に感染すると、脳内の化学成分を攻撃的にしてしまうことを示唆するものです。

本研究をおこなったCoccarro博士。

猫好きな人たちにとっては今回、少し残念な結果が出てしまっていますが、それでも変わらず猫を好きでいてほしいと思います。この研究結果はJournal of Clinical Psychiatryに発表されました。


(参照)