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花粉症・対策品種の存在を知っていますか1/1

独立行政法人森林総合研究所は、都道府県と連携をとりながら現在、平成8~25年度末までに、花粉症対策品種の開発を目指しています。

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同研究所は、これまでも「精英樹(※)」について、雄花の着生の有無や多少の調査・選定等を行い、遺伝子組み換え技術などを用いた花粉症対策品種の開発に取り組んできており、下記の品種開発に成功しています。現在も研究開発は進行中です。

  • λ 少花粉スギ137品種→花粉生産量が一般スギの1%以下
  • λ 無花粉スギ2品種→突然変異種で、花粉生産自体がが認められない
  • λ 少花粉ヒノキ品種56品種→少花粉スギと同じ 精英樹…成長や通直性、病虫害に対する抵抗性などの形質に優れた木として選ばれたもの

例えば神奈川県においては、「足柄下1号」や「愛甲1号」などと呼ばれる品種が少花粉スギとして、「中10号」が無花粉スギとして導入されています。

導入の流れ

林総合研究所が開発した品種の原種を各都道府県に供給

採種園などを造成

種苗生産業者などに種子やさし穂を供給し、苗木を生産

森林保有者に苗木を供給


少花粉スギは137品種、無花粉スギは2品種、少花粉ヒノキは56品種が既に開発されています(平成26年度)。

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 出典:林野庁

林野庁では、平成11年度から少花粉スギ等苗木を 植林用として生産しています。

生産量は、平成17年度の9万本から平成25年度には201万本と増加していますが、スギ苗木生産量全体(1,581万本)に占める割合は12.7%となっており、「今後さらに生産量の増大を図っていく必要がある」として、2017年度にはこれを1000万本に増やす考えです。

ただ、ゲノムサイズが他の生物と比較して膨大であることや、遺伝子組み換えに関わる技術者の数が少ないこと、隔離場などの試験を行える施設不足などの問題が浮かび上がっています。

各都道府県別の品種導入状況(平成26年)

無花粉ヒノキ、見つかる ヒノキについても神奈川県が2013年、無花粉のヒノキが初めて見つかったと発表しました。導入に期待が高まっています。


(参照)