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何をしても死なない虫から教わる、最強と呼ばれる秘訣1/1

クマムシという生物自体、私たちに直接関わりがないのですが、生きていく上での “適応力”はいろんな意味で見習いたいもの。でも、到底かなわないのです。その凄みとは?

クマムシ(milnesium tardigradum)

体長:0.5ミリ
生息地:草むらの苔、海岸の砂中など
生存範囲:宇宙空間でも10日間程であれば生存可能
対応温度:151℃の高温で加熱されても、-195℃の液体窒素に入れられても死なない。
生物の体が膨張して破裂してしまう真空状態に放置されても、水をかければ生き返る。その他 X線、放射線、強い酸やアルカリにも耐えることが可能。

もうすでにクマムシのことをご存知な方もいらっしゃるとは思いますが、プロフィールを見ただけでも、小さい生物ながらあり得ない性質であることが分かります。

最強の理由は“乾眠”への形態変化

ここで言う“乾眠”というのは一種の仮死状態の形態に変化すること指します。これは、「極度の乾燥状態に置かれる」とも言います。

クマムシは乾眠状態のときに、細胞内のグルコースをそれが極度の乾燥下であっても、細胞を壊さずにいられる「トレハロース」というものに変えて、極限状態を耐えています。

トレハロース内であってももちろん、細胞核内のDNAにはいくつもの傷が付いてしまうのですが、DNAが二重のらせん構造を持っている為、再度水分が与えられた時には元通りに修復がなされます。

まれに、水分と一緒に大型の分子も取り込んでしまうために水と一緒に他の生物のDNAをクマムシが取り組んでしまうこともあるのだそうです。
ちなみに、“乾眠”に入ってない状態であれば、熱湯くらいなどでも普通に死んでしまうと言われています。

クマムシは、かなり多種類の生物から遺伝子を取り込むことができるという特性があります。これが、クマムシがいかなる環境下に耐えることのできる理由です。

クマムシが遺伝子を取り込んでいる生物の種類は約2000種にも及びます。

これらの種のDNAから、・高温でも耐えうる機構 ・低温でも耐えうる機構 ・放射線にも耐えうる機構などを備えた遺伝子を取り組むことによって、最強の生物であり続けています。
 
ただし、どんな生物でも欠点はあります。様々な環境に耐えることができるクマムシですが、その寿命は半年間と短命です。

宇宙生命体 クマムシ First Animal to Survive in Space(8:24)